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Macintoshと過ごす平凡な日常


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さよならApus2000

【03.03.28】

私が長年愛用していたMacOS搭載機は、Appleにジョブスが戻ってくる前、丁度OSがSystem7からSystem8に変わる頃の機種ですので、かなり昔の機種ということになります。保証書によると購入日が1998年の6月12日のようなので、どうやら自分への誕生日プレゼントだったようですね。(笑)

こうして何とか復旧し、昔作っていたHome Pageを読み返すなどして購入時の状況をだんだん思い出してきましたが、当時既にMacOSの互換機路線は廃止が決定しており、店頭では投げ売り状態だったように思います。購入価格はApus2000-200本体がSofmap価格で99,799円、15インチのモニターが39,799円、ビデオカードが19,800円、64MBのEDO DIMMが11,980円の合計171,378円。それまで使っていたParformaの下取り価格が66,100円でしたので、合計105,278円(税抜き)で購入したようです。これでもかなり安かったのですが、こうして今、金額だけを見ると馬鹿みたいに高いですね。(笑)特にメモリはこの5年で劇的に値段が下がりましたし。

その後、HDDの換装やG3化などのお決まりの改造コースを辿りつつ、ほぼ丸5年に渡って酷使され、煙草の煙に晒され続けたApusですが、先日ついにお亡くなりになってしまいました。長い事ありがとね>僕のApus…

っと落ち着いて書ければイイんですが、実際はそんな穏やかな心境ではなく、「何も今壊れんでもイイだろ〜〜〜がよ! このクソマックがぁ〜〜〜〜!!(怒」ってな感じでありました。というのも、壊れたのがISDNからADSLへの切り替え当日だったからであります…(号泣) 

ADSL接続への変更にともなう諸設定のメモは、逝ってしまったApusの内蔵HDDの中に大切に仕舞われていますので、これを機会に新たにMacを買いなおしたとしても、ネットに繋がらない以上、プロバイダのサイトで再確認も出来ないという、まさに鍵は金庫の中を地で行く状態に陥りました。とほほ。まぁ、火急の用件がネットで進行中って訳ではなかったので繋がらない事はそれほど深刻な問題ではなかったのですが…。

で、壊れてしまった物はどうしようもないので、今後の対策を練る必要があります。Apus2000の状況は、パワーオンしても起動音が鳴らず、ファンとHDDが回る音だけがするというもの。モニターにも信号が来てないので、典型的なマザーボード絡みの症状です。マックを長年使っているとトラブルに対応するスキルもそれなりに付いてきますので、まずはP-RAMクリアのキーボード操作を試すもNG、メモリを全て抜いてオンボードメモリだけで試すもNG、PCIカードを全て抜くもNG、ボード上のリセットボタンを押下するもNG、G3カードを抜くもNG…

だめだ、こりゃ。(泣)

幸いHDDは生きてるっぽいので、データの復旧は容易そうなので一安心ですが、どうやって新たな環境を構築するかは悩んでしまいます。iMacを買ってきても内蔵HDDの増設スペースがありませんし、モニタも余ってしまう上、一から環境を再構築するような時間も情熱もありません。幸い、Apus2000という互換機は基本的にParformaのアルケミー系マザーボードの発展型ですので、HDDは最近の機種と同じくIDE接続です。ですので、ポリタンク系のMacを買ってきて、ApusのHDDをスレーブ接続すれば性能も劇的にアップして万々歳なのですが、今度は5年間で揃えたスキャナやMO、外付けHDDやデジカメなどの周辺機器がSCSIやADB、パラレルといった、いわゆるレガシーデバイスなのでUSBやFireWireが標準のポリタンク系を買って来てもそのままでは使えません(泣 これが計画的な買い換えなのであればそこらの移行準備も整えられるのですが、今回は突然のトラブルですので、そんな余裕はなし。

ということで、総合すると、必然的にレガシーデバイスを搭載した中古Macを買う必要があると判断し、忙しい中、日本橋まで足を運び、そこら辺に転がっていたPower Macintosh G3 DT266(メモリー128MB)を23,000円程度で購入。Apusのメモリとは互換性がないので、これまた買い足さないといけないのですが、これはネットに繋がってからオークションで手配する事に決めました。はぁぁ…。

糞重たい筐体をハンドキャリーで部屋まで持ち帰り、さっそくHDDを換装。OS8.5のシステムCDを入れて起動する前に、「ひょっとしてこのまま立ち上がったりして?」っとパワーキーを押してみますと、いつもの見慣れたHappy Macに続いてアイコンパレードが始まるじゃないですか!(嬉)

Apusは最終的に8.6までOSのバージョンを上げていたので、機種間の差異をある程度吸収してくれているようで、アルケミー系用にインストールされた8.6は、内蔵モデムやイサーなどのCSIIスロット絡みを除き、ベージュG3でもほぼそのまま使えました。ま、せっかくなので、OS8.5を新規でインストールし、8.5.1→8.6へとアップデータを当てたのちに、必要な初期設定ファイルや辞書類、機能拡張類を古いシステムから移して環境の再構築は無事完了です。はぁぁ、疲れた。

そんなこんなでADSL環境の接続確認も無事に終わり、ようやくこうして駄文を書けるようになりました。

結論:

結局PCはそこそこの中古を適度なサイクルで買い換えるのが一番コストパフォーマンスが高いと思われます。(笑)

っつか、5年も連れ添った割には、同じ「マシン」であるにも関わらず、GSX-Rほどの愛着を逝ってしまったApusに感じないのは何故? なんて自問してしまいました。古いHDDを載せ換える事で、見かけ上は全く同じ環境が再現されているからと言えなくもないですが、やっぱ、バイクと違って、パソコンは「道具」としての側面がより一層強調されているからなのかも知れません。ま、Windows系と比べるとOS9系のMacOSは愛着を感じる部類だと思いますが。要はこのMacOSが動けば、私にとってマシンなんてなんでもイイんだなぁ…と改めて実感しました。(笑)

今度のG3MacはPCIスロットが3つありますし、メモリも最大768MBまで積めるのですが、メモリ増設はまだしも、Apusに対して行ってきたようなCPUのグレードアップや各種改造は全く行わない予感がします。っつか、2万円やそこらで程度の良い中古マックが店頭で手に入るなんて、いい時代になった物ですな。…でも、このG3、時期的にはApusとほぼ同じ時代のマシンなんですが…(汗

気が向けばまた書くかも知れませんが、パソコンが趣味ならまだしも、最新マシンに匹敵するようなスペックを追っても、バスクロックなどまで手が回りませんし、改造にかかるコストと手間を考えると、割にあわないというのが今回の結論なのかもしれません。

どこか、バイクと似ている部分もありますね。



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